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スイスのロビンソン

 

スイスのロビンソン (上) (岩波文庫)

スイスのロビンソン (上) (岩波文庫)

 

 移民用の船に乗っていたお父さん、お母さん、男の子4人の家族が難破。南の無人島にたどり着く。難破船からはいろいろ持ち出せるし、島には有用な植物や鳥や獣が豊富。たいした危険もなく、家が欲しいと都合よく洞窟が見つかったりする! だが、何でも知っているお父さんがいろいろ工夫するのは楽しい。テーマパークのお遊びのような、程よい安全性が子どもにはうれしいかも。ただし、岩波文庫版は旧カナ使いで、実際子どもが読むのは無理。お母さんが、ただお母さんで、人間として書いてないのが、しょうがないけど、今でもこの手の話ではありがちかも・・・。