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パパが宇宙をみせてくれた

 

パパが宇宙をみせてくれた

パパが宇宙をみせてくれた

 

 いかにも、なタイトルなのに正統派の感動作ではなく、でもちょっとズキンとさせるのはさすがスタルクの技! ある夕方、歯医者のパパが「今から宇宙をみせにつれていってあげよう。」といいだした。暖かくして行ってね、というママの声に送られ、とちゅうで非常食にガムを買って、夕方の街を行く。着いたのは近所の原っぱ。ちょっとガッカリするが、夜の原っぱの一つ一つに目を奪わる。そんなぼくに、夜空を見るように言ってくれたパパ。いろいろな星の名前も教えてくれるけど、僕は見分けられない! と、そこでパパは犬のふんをふんでしまう。完璧にしたかったのに、とガックリくるパパ。でも、ぼくは十分満足している。ちょっとシュンとしているパパがなんだかカワイイ。