児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

三島由宇、当選確実

 

三島由宇、当選確実! (文学の扉)

三島由宇、当選確実! (文学の扉)

 

 選挙戦も開始です。

さて小学校5年生の由宇は、児童会の活動にも積極的に参加しているハキハキした女の子だ。今まで知らなかったおじいちゃんが、病院で意識が戻らないという連絡がきてびっくり! さらにお父さんのお父さんだというのに、お父さんが行きたがらない。無理やり病院に連れていくと、初めてあったおじいちゃんは、なんと副大臣も務めたことがある衆議院議員連続当選の大物だった。だが、かつてお父さんは議員を継ぐのを期待されながら、性格的に向かなくて家を出た過去があった。さらに、お母さんは選挙の手伝いで無理をしたことがきっかけで倒れて病気で亡くなり、以降お父さんはおじいちゃんと断交していたのだ。だが、由宇は興味しんしん。折から選挙が始まり、自分から手伝いをかってでる。おじいちゃんを応援しつつも、対立候補の演説を聞いて納得したり、批判を受けて考えたり、選挙についていろいろ考える。政治とは困っている人を助けることだ、理解する由宇。今後政治家目指す雰囲気ムンムンだけど、困っている人をどう助けるのかは、一筋縄ではいかないから、簡単に由宇のおじいちゃんを応援はできないよ!