児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ワタの絵本(そだててあそぼう)

 

ワタの絵本 (そだててあそぼう)

ワタの絵本 (そだててあそぼう)

 
 

 

 

子どもも身近なジーンズが、ワタを原料とした木綿から作られるという導入から、ワタ毛の特徴、品種、栽培方法、ワタ毛を糸そして布にするための古来の方法、日本におけるワタ栽培と木綿製品の歴史までを解説する。身近に手に入るもので出来る糸つむぎ、染め、織りも紹介。巻末の詳しい解説では、産業革命を支えた奴隷制度の暗い歴史にも触れる。
ワタは、8世紀末に、インドシナ半島から愛知県西尾市に流れ着いた青年によって日本に伝わったとされているそうで、西尾市に住む知人が、棉祖(めんそ)神社(正式名称は、天竹神社)というのがあると教えてくれました。

ところで、西尾市とは別の知人からワタの種をもらったので、プランターで育て始めました。栽培方法について本書では、畑の場合と鉢植えの場合が別のページに説明されているため、ページを行ったり来たりして少々迷います。

種のまきどきは5月上旬から下旬ごろで、梅雨入り直前は避けた方がよいらしく、入梅が遅くなるよう祈りながら5月20日に種をまきました。今のところ順調に本葉が出て育っています。秋に無事に収穫できたら、本書で紹介されている木綿のしおり作りに挑戦したいと思っています。