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なんにもせんにん

 

なんにもせんにん (チューリップえほんシリーズ)

なんにもせんにん (チューリップえほんシリーズ)

 

 怠け者の男が、小さな男が入ったつぼを拾う。小さな男は、自分は「なんにもせんにん」で、怠け者が大好きだから一緒に連れていってくれと言った。怠け者が外で遊んで帰ると、小さな男は大きくなっていた。遊んでいると日に日に大きくなったが、たまたま稲刈りを頼まれて、渋々ながらも手伝うと、お礼がもらえて、ちょっとご機嫌に! そして家に帰ると大きくなった男が縮んでいた。そのまま怠け者が毎日働くと、男は小さくなってつぼに入り、捨ててくれと頼んできたとさ、というお話。小さい男がどんどん大きくなるところが楽しいが、カバー見返しに「働くことは喜び」なんていう解説がついています。コレ、余計では?