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もりのへなそうる

 

もりのへなそうる (福音館創作童話シリーズ)

もりのへなそうる (福音館創作童話シリーズ)

 

 先日「てつたとみつやの本はどこ?」とカウンターに来た男の子の兄弟がいた。おにいちゃんは6~7歳、弟は3~4歳位。一瞬、何のだろう?とおもった時、下の男の子がすごくうれしそうに「たがもの本!」といってくれたので、ああ、この本だ!とすぐわかりました。その兄弟がてつたとみつやに見えて、とても楽しくなりました。そう、これは「たがもの本」なのです。森で見つけた巨大な卵、でもみつやくんは、小さいのでたまご、といえずたまもと言うのですが、これで一挙に、この卵が、特別な卵になった気がします。次の日、森に行くと、卵はなくて、恐竜にちょっとにている“へなそうる”がいるのです。二人とへなそうるの冒険と、楽しい言葉遊びの世界は、絵本から物語にうつる年齢のこどもたちに、ぴったり。