みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさん

みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさん (世界傑作絵本シリーズ―スウェーデンの絵本)

 昔話のように物語は、はじまります。植物を育てるのが得意な、みどりおばさん、お菓子作りが得意なちゃいろおばさん、刺繍とシロップづくりが得意なちゃいろおばさん、おばさんといってもすてきなドレスを着たレディです。むかいの家には、３人を見守るあおおじさんが住んでいてこちらも紳士です。ある日、かわいがっていた犬のプリックがさらわれてしまい、３人は懸命に探しに行きます。途中でであったペッテルとロッタの兄妹のおかげで、プリックを無事救出。両親がいなくてやっかいもの扱いをされていたペッテルとロッタはおばさんたちにひきとられてしあわせになります。クラッシックで暖かい感じの絵と、きちんきちんと進んでいく物語展開がとても魅力的。一見文字が多いけれども、わかりやすい展開は小さな子にも喜ばれそう。ペッテルとロッタが幸せになり、みんながにっこりとそろった最後のページにとても満足を感じます。