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空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ

 

空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ (児童書)

空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ (児童書)

 

 フローラの両親は離婚していて、フローラはママと暮らしている。ある日、隣のティッカムさんの掃除機に吸い込まれたリスを助けるが、助けたリスは掃除機を持ちあげるほど力もちになっていた。フローラは、いつもマンガのスーパーヒーローものが大好き。このリスをユリシーズと名付けて飼おうとするが、ママは病原菌を持っているからダメだという。ティッカムさんのとこにあずけられているウィリアム、離婚したパパも加わり、ユリシーズを守ろうとするフローラ対ママの攻防戦が始まる。
この作品でふしぎなのは、あまりにもご都合主義な感じだった。ひょっとしたらこれは全てフローラの妄想? リスがタイプでメッセージを伝えるが、仮に知能を持ったって文字は覚えなければタイプできないじゃん! ウィリアムが目が見えなくなっていたというのは結局本当だったの? など、あまりにきまぐれな感じがついていけない。訳者は、よい作品をたくさん訳している方なので、この作品にも魅力があるのでしょうね・・・