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プーカの谷 アイルランドのこわい話

 

プーカの谷: アイルランドのこわい話 (こぐまのどんどんぶんこ)

プーカの谷: アイルランドのこわい話 (こぐまのどんどんぶんこ)

 

 こわい、というより不思議なお話といえそう。「プーカの谷」は死後大きな犬や馬やヤギの姿でさまようという魂プーカと出会う話(余談ですが、バスカビルの犬のイメージを連想しました。ちなみにこちらの舞台はダート・ムーア)、「妖精にさらわれたむすめ」は妖精と仲良くなった男が娘をさらいに行くのに同行するが、娘を助けようとすると、妖精は娘を恐ろしいものに変身させるが男は離さない(ギリシア神話テティスの結婚のエピソードと同じ)で救う。「ふしぎないずみの話」でも妖精の国にひきずりこまれるが、そこで何も食べてはいけないと警告される(これも日本神話やギリシア神話にもあるエピソード)無事に食べずに救い出される話。あまり怖いを期待して読むと雰囲気が違うかもしれないが、他の昔話集に入っていなアイルランドの昔話。挿絵(特に表紙)は、ちょっと怖そうな雰囲気で子どもをひきつけそう。