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木をかこう

 

木をかこう (至光社国際版絵本)

木をかこう (至光社国際版絵本)

 

デザイナーによるワークショップを体験するような感覚だ。
木のつくりの基本の規則を、「幹から遠くなるほど枝は細くなる」「枝が分かれる本数は2本、3本、4本・・・と種類によって決まっている」の2点にまとめ、あとは枝の伸びる方向、長さ、太さ、広がり具合、枝は直線か曲線か、枝の数、枝や幹の皮の質感などを変えれば、様々な木が描けることを示す。絵を描くのが苦手ならば、アルファベットのYを組み合わせていくだけでも木になってしまう!実際に広場に100人の人を集めて、小包用の紙で規則にそって大きな木をつくった写真も載っていて、子どもから大人まで真剣に楽しんでいるようすだ。
本文に振り仮名がないので、自分で読むなら高学年~。