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ミミとまいごの赤ちゃんドラゴン

 

ミミと まいごの赤ちゃんドラゴン (児童書)

ミミと まいごの赤ちゃんドラゴン (児童書)

 

 クリスマス・イブにたいこやラッパをふきならして「山のドラゴンよ、きえうせろ!」と大声をあげ、クリスマス当日にはベルで山のドラゴンのために歌を歌ってあげる。こんな不思議なお祭りをするドルタ山。それには、昔、一人の女の子ミミがクリスマスの日にドラゴンの赤ちゃんを見つけたことから始まるお話がありました。という流れで、もともと人々は山のドラゴンを恐れていたが、ミミがドラゴンの赤ちゃんを助けたことで、ドラゴンのお母さんがなだれから村を救ってくれた物語が展開する。素直な展開の物語だがちょっと不思議に思ったのは、助けてもらった後で村人たちが「やっつけろ」というお祭りも保持したの? ということ。“ドルタ村ではクリスマスにドラゴンのために歌います。でも、昔は「山のドラゴンやっつけろ」のお祭りをしていたんですよ。それがかわったのは、こんなわけがあったからです。” という感じの展開の方が落ち着く気がしますが・・・。