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森のプレゼント

 

森のプレゼント

森のプレゼント

 

 『大きな森の小さな家』のクリスマス物語の部分を絵物語としてまとめたもの。薄くなった分、子どもに取り付きやすいかとも思うが、物語の途中のピックアップなので、いつ・どこの物語で、何歳の子が主人公かという情報がわからない状態で読み進むことになる。ここは冒頭に簡単な状況紹介を、本文とは分けてちょっと入れてあげた方が子どもの読者には親切だったろうと思う。安野氏の挿絵も美しいが、表紙絵でトカゲのような動物がプレゼントをくわえている。トカゲは個人的には大好きだが、クリスマスは冬眠中だなぁと思った。原書のガース・ウィリアム氏の挿絵が素晴らしいので、挿絵についてはそれぞれの好みで選べばよいでしょう。