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きゅうすいとうのくじら

 

きゅうすいとうのくじら (至光社国際版絵本)

きゅうすいとうのくじら (至光社国際版絵本)

 

 ある日、川にさかな釣りに行ったヤンは、見慣れない魚を釣り上げます。お父さんも先生もなんの魚かわかりません。動物研究所に連れていって、やっと鯨だとわかりました。でも、魚と別れて海に返すのが悲しくてなりません。すると、給水塔で働いているお父さんが、給水塔の水槽で飼って本当に鯨か確かめようと言ってくれました。ところが鯨はみるみる大きくなって、水槽で暴れたので給水塔は、壊れそう! 困ったヤンは、友だちのヘリコプターのパイロットに頼み、鯨を運び出してもらうことにします。お父さんが屋根に穴を開けてくれ、鯨はヘリコプターに吊り下げられて、空を飛んで海へと向かいました。鯨がどんどん大きくなるようすがワクワクするけど、ヤンと交流がないので別れる辛さがちょっと弱い? 『ふしぎなおたまじゃくし』と展開が似ているけれど、そこが違いで不満点かも。