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シンドバッドと怪物の島

 

シンドバッドと怪物の島 (大型絵本)

シンドバッドと怪物の島 (大型絵本)

 

 シンドバッド3回目の冒険は、また一段とスリリング。何か月も海を旅していたある日、船は恐ろしい猿の島へ流れ着いてしまう。凶暴な猿たちに船は乗っ取られ、小舟に乗り換えて脱出。大きな城のある島を見つける。しかし、城に足を踏み入れるとそこらじゅうに人間の骨が転がっており、大きな怪物が現れた。たちまち捕らえられ竹の鳥かごに押し込まれる。怪物は肉付きのいい者から順にあぶり焼きにし、やがて満腹になって眠りこんでしまう。そのすきに鳥かごの竹の棒をはずし、目を覚ました怪物の目を突いて逃げ出し小舟に乗りこむ。怪物の仲間たちも襲ってくるなか助かったのはシンドバッドともう1人だけ。たどり着いた別の島でその1人も大蛇に食われてしまう。木の根の間に隠れてしのいだシンドバッドはいかだに乗り、もう2度と旅はしまいという思いで流れ着いた異国から帰るため船に乗るが、まだまだその後にも冒険があったのだった。