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ひなまつりこびとのおはなし

 

ひなまつりこびとのおはなし (行事こびとのえほん)

ひなまつりこびとのおはなし (行事こびとのえほん)

 

 幼児向けのひなまつり絵本をきかれると、この本を薦めることが多かった。ただし、小型なので集団へのよみきかせには向かない。3月になって目をさましたひなまつりこびとが、お雛様を飾ろうとするがぼんぼりが一つ足りない。穴があるのでたどって行くと、ねずみさんの家にたどり着きます。女の子の赤ちゃんが生まれてお雛様を飾るのに、ぼんぼりを一つ借りたのです。ひなまつりこびとは、赤ちゃんのためにぼんぼりを貸してあげることにする、というお話です。特にドラマチックではありませんが、おや、ぼんぼりがなくなって大変! という小さなできごとを素直にたどり、ひなまつりで終わる温かみのある絵本です。