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世界を救うパンの缶詰

 

世界を救うパンの缶詰

世界を救うパンの缶詰

 

栃木県那須塩原市の小さなパン屋さんが、阪神・淡路大震災をきっかけに、子どもやお年寄りが食べづらい乾パンに代わる「おいしくて、やわらかくて、長期保存ができるパン」作りに挑戦。試行錯誤の末に開発されたパンの缶詰は、国内の被災地だけでなく、宇宙食として宇宙ステーションへも持っていかれたという1、2章。3章以降では、元飛行機の無線通信士だった先代が創業したパン屋の歴史、パンの缶詰で海外の飢餓地域を支援する「救缶鳥プロジェクト」、海外実習生の夢を支援するため海外店をオープンするといった取り組みが紹介される。
小学生向けに夢を応援するメッセージをこめたつくりですが、ビジネスヒント満載の後半は小学生には難しく字面を追うだけになりそうなので、中学、高校生以上に伝えたい部分です。