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こいのぼりくんのさんぽ

 

こいのぼりくんのさんぽ (はじめての行事えほん)

こいのぼりくんのさんぽ (はじめての行事えほん)

 

 こいのぼりくんが空を散歩していると、屋根の上からねこちゃんが呼びました。「さるくんのいえまで、のせてー」「いいよー」山が見えてきてさるくんに手を振ろうとねこちゃんが立ち上がったとたん、こいのぼりはバランスをくずして落ち、木の枝に引っかかってしまう。かけつけたさるくんと2人で力を合わせて引っ張るとこいのぼりくんは枝から抜けることができ、無事に2人をさるくんの家に送り届ける。
扉絵ではしっかりポールに結び付けられているこいのぼりくんが、次の場面で急にロープもなく空を泳いでいるのが唐突に感じた。巻末に、端午の節句について大人向けの解説がある。