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続 月あかりのおはなし集

 

続 月あかりのおはなし集 (児童単行本)

続 月あかりのおはなし集 (児童単行本)

 

5つのお話。
トムはお父さんからひいおじいちゃんのビー玉をもらいました。虹色に美しく輝いて、ほかの子たちのより4倍大きいので、ビー玉はじきでも負け知らずです。ところがある満月の夜、トムが月にねらいをつけてビー玉をはじき飛ばすと、ビー玉は夜空をどこまでも飛んでいき月に住む月男のところへ行ってしまったのです。月の暮らしに飽きていた月男は大喜び。奥さんである月の女神ダイアナと一緒に子どものように遊びます。月にランプを灯すのも、地球の海の満ち干きの世話もすっかり忘れてしまって・・・(「お月さまへいったビー玉」)。
ほかに、小川で虹を釣って家に持って帰った男の子の話やクリスマスに歌とごちそうで心が満たされる話など。
正編に感じた挿絵の違和感はなく、時折入る1ページまたは見開き全体を使った挿絵が効果的でいい。      (P)