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せいかつの図鑑(小学館の子ども図鑑プレNEO)

 

せいかつの図鑑 (小学館の子ども図鑑プレNEO)

せいかつの図鑑 (小学館の子ども図鑑プレNEO)

 

生活科や家庭科で扱う内容を「きる」(衣)「たべる」(食)「せいかつする」(住)の章に分けて図解しています。
小学校司書の友人が、ちょう結びの結び方が載っている本として教えてくれました。出来ない子どもが多いとのこと。
この本を見ながら自分自身を振り返ると、ちょう結びは幼稚園で教わって(練習するとシールが貼れた!)、靴下や上履きを洗うことは家で、ぞうきんのしぼり方は小学校の掃除の時間にきたえられたなあと思います。1年生の掃除を手伝ってくれた6年生が、ぞうきんしぼりに点数をつけて励ましてくれました。生卵の割り方は、家庭科でやったスクランブルエッグがおいしくて家で何度も作るうちにコツをつかんだかもしれません。
生活技術はやはり、家庭と学校の両輪で身についていくもののように思います。学校の設備が遅れているおかげで(?)、マッチやガスコンロ、ほうきの使い方を体験できるわけですし。
大人の方には機会があれば、参考文献に挙げられている『イラスト版手のしごと 子どもとマスターする49の生活技術』(合同出版)も見ていただきたいです。子どもの失敗例が載っていてどこにつまずいてしまうのかがわかります。「本のページのめくり方」なんていう解説もあってびっくり。そういえば、私が小学3年生の時に肥後守というナイフを使った鉛筆けずり大会がありましたが、当時すでに子どもの手先の不器用さが問題視、危惧されての取り組みだったということです!       (は)