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少年弁護士セオの事件簿1 なぞの目撃者

少年弁護士セオの事件簿 (1) なぞの目撃者

少年弁護士セオの事件簿 (1) なぞの目撃者

(中学生くらいから)

両親が弁護士という家庭で育ったセオは、両親の法律事務所の一角に自分のスペースをもらい、将来は弁護士か裁判官になりたいとあこがれている。身に着けた法知識で、ちょっとした同級生の法律相談(飼い犬が保健所につかまった、両親が離婚しそう、いとこが麻薬でつかまった)にのったりている14歳だ。町中の注目の的の殺人事件がおきたが、被疑者の夫には、状況証拠しかない。いっぱしの少年弁護士として活躍する主人公の姿が、職業紹介のようでおもしろい。また、アメリカのリベラルな良家の雰囲気もね。

実は、グリシャムは読んだことがなかったのだが、ちょっと読んでもいいかも、という気分になった。