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夢の守り人

夢の守り人 (偕成社ワンダーランド)

夢の守り人 (偕成社ワンダーランド)

守り人シリーズの3巻目。薬草師タンダの姪が眠りについたまま目をさまさなくなった。呪術師トロガイと一緒に訳をさぐるとそれは人の夢を糧にする花のしわざだった。姪を助けようとしたタンダが逆に花に捕らわれ、痛みを感じない鬼となってしまう。バルサはタンダを助けようとする。タンダの活躍とトロガイ師の過去が描かれる3巻、バルサの出番は少なめな気がする。読み進めていて嬉しかったのは、チャグムの再登場。子どもであったチャグムが皇太子という身分にもどった今でもバルサやタンダを想っている場面は温かかった。