児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

虚空の旅人

虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)

虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)

守り人シリーズ4巻目。物語の番外編となっている。バルサが主人公でなく、チャグムが主人公のお話。新ヨゴ皇国の皇太子となったチャグムは星読み博士のシュガとサンガル王国に招かれる。そこではサンガル王国をめぐる陰謀があった。チャグムがバルサとの旅を懐かしみながらも皇太子としてしっかりふるまっている。バルサは登場しなくてもチャグムの言葉や行動からバルサの影響を強く受けているということが読み取れておもしろかった。チャグムはバルサに守ってもらったことで自分も人を守りたいと強く思っていることが伝わってきた。