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蒼路の旅人

 

蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31))

蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31))

守り人シリーズ6巻目。チャグムが主人公の番外編の続きの話。ナユグの季節の移り変わりがせまり、新ヨゴ皇国でも変化が起きていた。帝はチャグムを受け入れることなくうとましく思い、星読み博士シュガも自由に動くことができないでいた。そんな時、サンガル王国からタルシュ軍がせめてきたために力を貸してほしいという手紙が届く。不審に感じながらもチャグムは自ら海へと行く。前回の時とは違い、唯一の味方であるシュガがいないチャグム一人きりの旅。この巻でチャグムは自分の身一つで国が危険に及ぶこと、責任をもつ。そして最後は一人海を泳いでわたる。チャグムの成長がよくあらわれている巻だと思った