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どろぼうがっこうだいうんどうかい

概要

どろぼうがっこうの面々、無事に脱獄して村人もいっしょに大運動会。どろぼうがっこうおうえんかにはじまり、種目はドル箱リレーに偽札わたし、逆どろけいなどなど。村人みんなとあきすおんどを踊ります。

ところが、その隙を狙った、怪しい外国人、アレ・カッポレが教室を荒らして逃走。

しかし、くまさか先生のとりなしで、改心し、どろぼうがっこうの生徒になって真人間に戻りましたとさ。

最後は校歌を合唱。

感想

名作どろぼうがっこうのまさかの続編。まさかまさかの2冊同時刊行であった。

なんだろうね、地域社会に溶け込んでいっしょにうんどうかいを楽しむどろぼうがっこうというのは、両津勘吉ゴルゴ13と握手をするような、黒も白もいっしょになったある種のユートピアなのかも知れない。

うんどうかいの種目が一つ一つ解説されているのは、かこさんのあそびの本の蓄積が反映された、とてもかこさんらしい作りになっている遊び方ガイド。どろぼうがっこうごっこが、きっとできそうな気がする。

怪しい外国人を諄々と諭して、りっぱなどろぼうになるためのどろぼうがっこうに入学させてしまう、熊坂先生の金八ぶり。参りました。

みんなでどろぼうがっこうの校歌を歌いたいなあ。楽譜はないのかしら。