パリをのがれてイギリスに着き、パラメデス(アーサー王と戦ったサラセンの騎士)に保護されたニコラ、ソフィー、ジュシュの3人。彼の基地で出会ったのは、なんとシェイクスピア。エルダー族より古い、アルコン族ケルヌンオス(角の生えた神)と共に襲ってきたディーを迎え撃つ。やっと脱出しギルガメッシュ王から水の魔術の伝授を受けるが、王は半分狂気の中に居た。一方、ペレネルは脱獄不能と名高いアルカトラズで一人閉じ込められるが、その知性でマキャベリを出し抜き脱獄成功。ついにフラメルと合流する。マルスによって戦術の力を得たジュシュ。ギルガメッシュのために涙を流すソフィー。それぞれの場面がとても映像的で、頭の中のスクリーンにくっきりと浮かぶ。ちなみに、マキャベリたち悪役が、単なる悪人というより、いろいろ思いめぐらし、意外といい人顔をみせるように描いてあるのがうれしい。