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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

青空のむこう

 

青空のむこう

青空のむこう

 

 

「死んじゃいなさい」「後悔するぞ」という会話をお姉ちゃんとした後で、本当に交通事故で死んでしまったハリー。後悔を抱えていては"青空の向こう"には行けない。150年前死んで、お母さんをさがしつづけるアーサーに案内され、この世に戻ってきたハリーだが、学校ではみんなが何もなかったように暮らしていた。逆に家では、家族が悲しみ続けていることにショックを受ける。 『カラフル』に似た設定だが、『カラフル』のできの方がはるかによい。学校で嫌っていた男の子の気持ちを始めて知るところが一番いいが、ペンを念力で動かしてお姉ちゃんと会話というのには、あまりの安易さにあきれた。全体に構成が甘い。ウグッは、思わせぶりに書いてあるが、ろくに出会いシーンも書いてないのは納得がいかない。

それなりに評判になった作品ですが、スイマセン、わたしには合いません。センチメンタルすぎるきがしちょうんですが・・・