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マチルダばあやといたずらきょうだい

 

マチルダばあやといたずらきょうだい

マチルダばあやといたずらきょうだい

 

 ブラウンさんの家は子だくさん。しかも、どの子も度はずれのいたずらっ子ばかり、ねえやもばあやも家庭教師も全員が逃げ出します!「マチルダばあやにおねがいするしかない」といわれますが、やってきたばあやは、とてもみにくいおばあさん。いわゆるメアリー・ポピンズものだが、この話の読みどころは、子どもたちのワルさ。晴れ着を家畜やペットに着せたり、肉屋の子を食べたふりをしたりと、したたかなワルぶりが爽快。子どもたちがいい子になって「いかないで」と言われたら、出ていくばあや、ラストはもちろんお別れでした。でも創造力のあるワル! いいですね。