おばあさんと二人、静かに暮らしていたメアリー。だが、薬草の知識があり、癒しの術をもつ祖母は魔女として処刑され、謎の貴婦人の手引きで、新大陸への移民船に乗る。だが、狂信的な牧師に率いられたピューリタンのグループは、孤立した村を作る.インディアンの少年カケスとの出会い。狼の魂を持っているといわれ、死んだ祖母の霊に守られていることを感じるメアリーだが、冬の訪れとともに犠牲者を求める空気の中で対立する少女達のグループに魔女と名指しされて、村を脱出する。 魔女狩りの狂気というより閉鎖的なグループが陥る混迷は、現代のイジメの構造にもにているかも。ノンフィクション的な体裁をとっていつつ神秘性を持っている点が好き嫌いが分かれるかも。