- 作者: 加藤 純子,中山 聖子,濱野 京子,河合 二胡,椰月 美智子,日本児童文学者協会,スカイエマ
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2013/02/08
- メディア: 単行本
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しんしんと怖い話が集まった短編集。主人公は、思春期真っ盛りの中学生がメイン。今の現実を生きずらいと感じる登場人物たちが、ちょっとした魔の空間を覗いてしまうと言ったパターンが多く、結末的には曖昧なものが多いので、読解力がない子が読んだら、この静かな不気味さを味わえるのかどうかはわからない。
「はざま野の図書館」も、死の象徴のように扱いつつも、若干直接的ではないため、ゾワワ感は薄い。川島誠の「電話がなっている」ほどのトラウマ感を生み出すパンチのきいた短編はないのが残念。