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ふたり(2014 小学校高学年 課題図書)

 

ふたり

ふたり

 

  小学校6年の村井准と小野佳純(かすみ)のクラスは、学級崩壊状態だ。先生も逃げ腰な中、女子の中では転校生佳純へのイジメが陰湿に進行。准は不快に思うが、気が弱く、正面切ってはいえなくとも陰ながら助けようとする。その中で互いに覆面作家月森和のファンであることがわかり、月森が別名義でも作品を書いていて、そのヒントが既存作品の中にあるという情報を手掛かりに、その作家をさがそうとする。准の父が離婚していたり、佳純の母が聾唖者だったりという設定はあってもいいけど、なくてもよさそう。二人がついに、該当者と思われる絵本作家を見つけ、会いに行くのがクライマックス。ちょっと読み慣れていて、でも、本格的な読書家じゃない女の子とかが読者か? ネタ(離婚とか、学級崩壊とか、イジメとか)が多いので、感想文は、まぁ、書きやすいのかもしれない・・・。