拳銃を盗んだ罪にはめられたルーク、金持ちの不良息子JJ、兄妹げんかで互いを殺しかけたウィルとリサ、ストレスで心身症になったシャーラにテレビ中毒のイアン。問題児ばかりのリハビリ航海のツアーは、嵐に巻き込まれる。船長は死に、嫌味な航海士は、船と子どもたちを見捨て、自分だけ助かるために逃げてしまう。濡れたエンジンを復活させようというリサの試みは、かえって船を爆破してしまい、JJとリサは行方不明にとなり、残りの４人はやっと島にたどり着く。各メンバーの個性や、航海に来るはめになった思いも書けていて読ませる。問題に直面しながら、これは映画のセットだと逃避するＪＪの姿が、痛々しい。まだ１巻で続きが読みたい。
