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王の手紙 上

 

王への手紙 (上) (岩波少年文庫 574)

王への手紙 (上) (岩波少年文庫 574)

 

 騎士の叙任式前夜。徹夜の祈りの最中に助けを求められ、16歳のティウリは見知らぬ男に手紙を託された。夜明け前に終わるはずの任務は、渡す予定の白い盾の騎士の死により、山を越えた隣国の王のもとへ向かう冒険の旅となる。山賊に襲われ、謎の騎士につけられ、山の少年ピアックに助けられて山を越える。不安を感じながらも、素直に運命に立ち向かおうとするティウリの姿がとてもいい。