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ぼくの・稲荷山戦記

 

ぼくの・稲荷山戦記

ぼくの・稲荷山戦記

 

 おばあちゃんと二人で暮らすマモルの元にやってきた不思議な下宿人の守山さん。古風な言葉を語る美青年だ。だが、その正体はキツネだった!裏山に眠り、太古より人間を守ってきたミコト様から使わされ、裏山開発を止めようとするが、走り出した開発は止まらない。相手企業の次男鴻沼さんを参謀に、キツネの幻影により渡り合うが、裏山は、一部を除き開発の手が入る。全体のバランスもよく、ていねいな作品だが、物足りないのは、マモルが正の側で、起業が悪として整理されすぎてるから?