児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

壁のなかの時計 ルイスと魔法使い協会

 

壁のなかの時計 (ルイスと魔法使い協会)

壁のなかの時計 (ルイスと魔法使い協会)

 

 両親をなくしたルイスは、おじのジョナサンに引き取られる。おじには、少しばかり魔法の才能があり、よきお隣さんのツィマーマン夫人も同様だった。家は古くておもしろいが、以前住んでいた邪悪な魔法使いアイザック・アイザードが隠した時計の音が、壁の中で響いている。しかし、やっとできた友だちタービーをつなぎとめようとして、ルイスはアイザート夫人の霊をよみがえらせてしまった。 全体に展開が唐突で、解決も安易。ルイスが最後にI夫人をやっつけるためにだしたアイディアも、どこがおもしろいのかさっぱりわからない(登場人物たちだけがおもしろがっている)。思わせぶりだが、詰めが甘い。