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シーラスとビン・ゴーヂック(シーラスシリーズ2)

 

シーラスとビン・ゴーヂック―シーラスシリーズ2 (1981年) (児童図書館・文学の部屋)

シーラスとビン・ゴーヂック―シーラスシリーズ2 (1981年) (児童図書館・文学の部屋)

 

 放浪の旅に出たシーラスとビン・ゴーヂック。シーラスは黒馬との芸で、ビンは木彫りで小物を作ってお金を稼いで楽しく暮らした。そんな中、二人はいかがわしげな女ウマヤガラスと、彼女に引き回されている男の子イェフと出会う。冬場に入り、二人が下宿場にした老婆ミミワルは、銀の鉱山かた銀塊をくすねる一味と関係していることを突き止める。そして泥酔した熊芸人のもとから逃亡した熊をシーラスが笛で鎮めるという事件が起こった。だが、役人は熊の騒ぎの責任を押し付けられて投獄される。銀塊泥棒を出し抜き、ウマヤガラスをハメてイェフを奪還。そして最終的にビンの義父となったカワウソ漁師の策略で、監獄からも脱出と、波瀾万丈の展開。女と思えないタフなウマヤガラスは、以降シーラスの好敵手となっていく。

敵役の存在は、やっぱり重要ですね。