
シーラス 安らぎの時―シーラスシリーズ〈14〉 (児童図書館・文学の部屋)
- 作者: セシルボトカー,Cecil Bodker,橘要一郎
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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ユリーヌは女の子を出産、シーラスは父親になる。自分の母親の名前からアニーナと名付けた娘は、気が強い女の子として育つ。そんな中、ウマガラスが家を追い出されたといってやってくる。そして、山の地下に怪しい商人が入り込んだ。ウマガラスは、その商人こそかつて自分を買って見世物にした男の息子だという。そして、その商人がこき使っていた少女ウルスを救い出す。競売にかけられるウマガラスの家具、それによる多額のもうけ、ウルスの私生児を孤児院から救い出すエピソードなど、個々のシーンは印象的だが、ドラマとしての構成が不十分で、で結局どうなったの? といいたい部分もある。最後は、偶然シーラスの母がけがをして運び込まれ母子が再開して大円団となるが、孤児院問題も片付いていないし、作者は、まだまだ書くがあるような物語として終了。
でも、あのシーラスがパパになってまぁ・・・としみじみ。気分は近所のおばちゃんです。