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光と音のない世界で

 

 

光と音のない世界で 盲ろうの東大教授・福島智物語 (ノンフィクション・生きるチカラ17)

光と音のない世界で 盲ろうの東大教授・福島智物語 (ノンフィクション・生きるチカラ17)

 
幼いころに病気によって視力をなくし、高校生の時には聴力まで失い、盲ろう者として初めて大学へ進学した福島智
 
まったく見えない、聞こえない世界で、学ぶことを諦めず、また周囲も支えて目的を成し遂げていく。東京大学先端科学技術研究センター教授に就任し、バリアフリープロジェクトで活動を活発にしている。本では、どちらかというと現在の活躍というより、障害を抱えながらも、明るさを失わず様々なハードルを克服し社会進出する青春時代までがメインに描かれているので、子供達には読みやすいかもしれない。指点字のことも、恥ずかしながら始めて知った。福島さんは、本当にただ頭がいいだけでなく、ユーモアのセンスがあるのがいい!