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ヴァイキングの誓い

 

ヴァイキングの誓い

ヴァイキングの誓い

 

 ジェスティンは、孤児となった後、牛飼いの老人に仕事をしこまれて暮らしていた。だが、ヴィキングにさらわれ、奴隷として売られる。だが、彼を買ったバイキングの若者トーモッドに、不思議な絆を感じる。ケンカに巻き込まれた彼の元に駆けつけたことで、二人は義兄弟になる。しかし、トーモッドの父の死により、彼は血の復讐の旅だち、遠くコンスタンティノープルまでたどり着き、皇帝の傭兵として戦いに加わることとなる。運命の激しい変転。全く異なる文化と価値観を持つものたちの間に生まれる理解。くっきりした人物像など、サトクリフらしい作品。歴史背景が日本人にはなじみがないので、読者を選ぶ。