児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

もちろん返事をまってます

 

もちろん返事をまってます (新しい世界の文学)

もちろん返事をまってます (新しい世界の文学)

 

 感性豊かで知性もあるが、障害のため話すことさえ難しく、車いすのドゥディ。最初はボランティアのつもりで文通を始めたノア(小学5年)は、手紙を交わす中で、ドゥディにハンディがあっても、話が合ういい友人どうしになれると感じる。同じクラスのトムとのトラブルに勇気を出して声を上げたのも、ドゥディのおかげだと思い、直接あって友人になりたいと思うが、ノアが自分を見たら嫌いになるのでは、とドゥディは不安でたまらない。だが、率直なノアとの交流の中、ついに会うことを決意する。ハンディとどう向かい合うのか、お互いをどう理解するのかを描いたイスラエルが舞台というユニークな作品。