児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

秘密の手紙0から10

 

秘密の手紙―0から10

秘密の手紙―0から10

 

 エルネストは、おばあちゃんと二人暮らしのまじめな少年。優等生で、テレビも電話もない家に不満さえ感じていなかった。だが、14人兄弟の大家族ヴィクトワールが転校してきたことで、彼女のパワーに圧倒される。時が止まったような日常が動き出し、行方の知れない父を探し始める。全体的に、ご都合主義でそれなりに読みやすいが、それだけ。タイトルも内容とあまり関係ない気がする。フランスのヤングアダルトって、「カモ少年と謎のペンフレンド」といい、こういう雰囲気だけのものが多い気がする。