6年生の優樹とぼくが、忘れた宿題プリントをとりに教室に行ったら、そこには竜騎士がいた。彼は、子供だった頃女性の竜騎士に会って、自分もなろうと決意したという。僕は、彼が翌日の観劇の劇団員で、ただの練習中だと気付くが、優樹は本気でのめりこむ。そして彼のいう竜騎士になる方法とはトイレのスリッパを揃える事だというのだ。バカバカしい！ しかも彼は「竜が現れた！」といって見えない竜と戦いはじめた。そして優樹まで竜が見えると言い出し、気付くと僕にも竜が！ あいかわらずの岡田ワールドで、安定した作品。竜の姿を現してみせるところはさすがだが、その安定さに、なんとなく反発も感じる。
