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たったひとつのねがいごと

 

たったひとつのねがいごと

たったひとつのねがいごと

 

 病気のお母さんのかわりにお買い物にいったモリーは、自分は妖精だ、というおばあさんに会います。買った魚には一本骨があって、それがどんな願いでもかなえてくれるというのです。間違いなく骨はありました。弟や妹は、いろいろとお願いをしようと騒ぎますが、慎重なモリーは、自分で解決できることはお願いにしようとは思いません。いろいろ考えて、たくさんのドレスにしようと決めかけた時、末っ子のフェリスが迷子になり、いくら探しても見つかりません。モリーは、フェリスの無事こそたったひとつの願い事だと悟ります。フェリスが無事に戻り、お母さんも元気になって、大満足。ありがちなお話だが、主人公は、ヴィクトリア朝の服を着た猫。登場人物もいろいろな動物で、雰囲気はある。