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湖のほとりの小さな町 クワイナー一家の物語6

 

湖のほとりの小さな町―クワイナー一家の物語〈6〉 (世界傑作童話シリーズ)

湖のほとりの小さな町―クワイナー一家の物語〈6〉 (世界傑作童話シリーズ)

 

 大学に進学することになり、ミルウォーキーのおじさんの家に下宿することになった16歳のキャロライン。活気ある町の生活は始めて。緊張するキャロラインだが、愛情あふれる叔父夫妻のもと、友人もできて町の生活を満喫する。舞台の1855年とは日本なら江戸時代! 1年きりの学生生活の中、冬の舞踏会のためのドレス選び、新聞社の叔父の奴隷解放のための活動、自立した印刷工の叔母との出会いなど、ドキドキ。舞踏会の挿絵が、文と合っていなくて不満だが、おとなしくまじめだが、しっかりとプライドを持って歩むキャロラインは魅力。