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クラーケンの島

 

クラーケンの島

クラーケンの島

 

 人魚やセルキーなど不思議な生き物を守って島で暮らすおばさんたちは気づいた。自分たちの後も、生き物を守ってくれる子どもを島に誘拐することを思いつく。居場所がなく不幸なミネットとファビオは、島で幸せになるが、なりゆきでつれてこられたランバートがトラブルの種となる。金儲けに目がないランバートの父親が、息子の救出とともに、珍しい生き物の捕獲をもくろむ。そんな折、クラーケンが長い眠りからめざめ、息子とともに島に来た。ドタバタふうなのに、きちんと落ち着くところに落ち着き、満足して読める。