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浮いちゃってるよ、バーナビー

 

浮いちゃってるよ、バーナビー!  (金原瑞人選オールタイム・ベストYA)

浮いちゃってるよ、バーナビー! (金原瑞人選オールタイム・ベストYA)

 

 バーナビーは、生まれつき浮かんでしまう。だが、何事も目立たないのが一番という両親にとって、それは許しがたい事態だった。バーナビーが8歳になったとき、耐えられなくなった母は、バーナビーを空に飛ばしてしまう。気球に拾われブラジルへ、電車を乗りすごしニューヨークへ、新たな友人とカナダへ、サーカスにとらわれ・・・最後には宇宙に! と、さまざまな出会いを経験したのち、やっと故郷のオーストラリアに戻れた。そこで、手術をすれば浮くことがなくなるとわかるが、このままの自分でいいのだと気付いて、病院から空へと脱出する。 ちょっとメッセージ性があからさまな感じがするのが興をそぐ。