夫のハロルドを失ってから、一人でのモーテル経営に行き詰ったアギーは、やもなくモーテルを手放すことを決めるが、心のどこかでどこにも行きたくない思いを抱えている。ウィロウは、両親の不和で母親が出て行ってしまったこと、親友が引っ越してしまったことで落ち込んでいるが、父が、当然モーテルを買うと言い出したことに動揺している。カービーは問題児で矯正施設の学校に送られることになったが、母親に連れられてそこに行く途中、車のトラブルで、そのモーテルにやってきた。同じ日、ロレッタも両親と旅行に出た。ロレッタは、養女だが、ロレッタの知らない生みの母が死んだという知らせと、その持ち物が送られてきた。両親は、そのロレッタのため、持ち物にある母親のゆかりの場所を旅しようと提案してくれたのだ。母から見捨てられた不安におびえるウィロウ、どこかで救われたいと願っているカービー。この中で、明るく前向きなロレッタの存在がみんなを明るいほうに引っ張っていくようだ。モーテルの再建の手伝いの中、評価されることで自信をつけるカービー。母からの手紙で安心したウィロウは、一人ではモーテルを切り盛りできないことを父に気づかせ、アギーはそのままモーテルで居られるようになる。ハッピーエンドに導いたのは、目立たないがロレッタの寛容で愛情深い両親ではないか。日本の養父母に比べドーンとしている気がします。