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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

ルイージといじわるなへいたいさん

 

ルイージといじわるなへいたいさん (児童書)

ルイージといじわるなへいたいさん (児童書)

 

 イタリアの国境近くに住む男の子ルイージは、いつもおとなりのスイスに住むバイオリンの先生のところにバスで通っています。国境では警備兵が、密輸犯がいないか、持ち物検査をしますが、ルイージのお弁当や、先生にあげるケーキの箱、バイオリンケースなどだれも調べません。ところが、新しいいじわるな兵隊さんがきて、毎回検査だといって、サンドイッチをつまみ食いしたり、ケーキをぐじゃぐじゃにするようになりました。手ぶらなので検査を受けない二人の男の人は、おもしろそうに見ています。ルイージはくやしくてたまりませんし、ケーキを台無しにされた先生もそうです。いじわるな兵隊さんをとっちめる計画をたてます。不当にいじめられるルイージのくやしさや、密輸犯の正体は?という謎で素直に楽しく読ませてくれる。