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金のニワトリ

 

金のニワトリ (岩波の子どもの本)

金のニワトリ (岩波の子どもの本)

 

 若いころは勇敢だったけれども、年を取ってのんびりくらしていたダドーン王。くらやみ山の悪い魔法使いは、ゆかいに暮らす王様がにくらしくて、魔法の兵隊で国を攻めます。こちらを防げば、あちらからとどこから来るかわからない兵隊に悩まされる王様に向かって、攻められたどこから来たかを知らせてくれる「金のニワトリ」が贈られます。喜んだ王様は「なんでもほうびをやろう」というが、それこそ悪い魔法使いの策略だった。美しい月のお姫さまを手に入れるため、王さまを利用しようとしたのだ。むかしばなし的な素朴なおはなし。装丁が地味なので、紹介してあげたほうがよさそう。