ヴァイオレットがぼくに残してくれたもの (SUPER!YA)
- 作者: ジェニーヴァレンタイン,冨永星
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/17
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
まもなく16歳になるルーカスは、偶然入ったタクシー会社で、忘れ物だというヴァイオレットの骨壷を救い出す。ルーカスの父親は行方不明。姉貴はマイペースで遊び歩き、母親もうつ病気味だ。父方のおじいいちゃんもボケはじめた。父さんが失踪した後に生まれた弟ジェッドはかわいいが、そろそろ幼児期を卒業する。いない父を神聖化したルーカスだが、ヴァイオレットが父と知り合いだったことを知り、バイオレットの正体を探る中で、父が弱い人間だったこと、母がかつて美しい少女だったことを知り、父の幽霊から卒業する。『フラワー・ベイビー』と同じテーマだが、イギリスでこのテーマは問題なのか? 文体は軽やかでよみやすいが、ちょっと偶然要素が強い気もする。