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ネコのミヌース

 

ネコのミヌース

ネコのミヌース

 

 新聞記者のティベは、恥ずかしがり屋でインタビューが苦手だ。いくら文章がうまくても、これでは記者失格。ちゃんと取材記事を書けないならクビだと編集長から脅された日、不思議な女性を助ける。こともあろうに、犬から逃げて木に登っていたのだ。実はネコだったというミヌースの言葉は、とても信じられないが、ネコのネットワークでミヌースが集めてくれる情報は、正確な特ダネばかり。ミヌースはティベの家のダンボールに住み着き、近所の女の子ビビとも仲良くなる。そんなある日、ひき逃げ事件が発生。ネコたちは、まちの名士エレメートさんが犯人だと教えてくれるが、証拠がない。対決しようとするティベは、逆に嘘つき扱いをされ、辞職に追い込まれてしまう。ねこたちとビビ、ミヌースたちと力を合わせた反撃が始まる。派手さはないけれど、いかにもネコっぽいミヌースの行動や、ねこたちのキャラクターで楽しく読める。映画化されているが、映画もとても楽しい。